ゼミナールの意義

ゼミナールとは、ドイツ語のSeminarにあたる言葉で、省略されて「ゼミ」と呼ばれるようになりました。日本語では「演習」という意味です。

一般的に大学で行われている授業形式は二通りあります。
一つは「講義形式」で行われる授業で、もう一つが「ゼミ(演習)形式」で行われている授業です。「講義形式」の授業は、大教室で大人数の学生を前に一方通行の授業にならざるを得ません。しかし、ゼミは、教員の指導の下で少数の学生が自らのテーマを設定し研究、発表、討論を行う場なのです。ゼミにおいては学生の主体性が求められます。

講義と違い、自ら問題を発見し、レポートや口頭で発表し、他者との討論の過程で課題の理解をより深めていくことが望まれます。また、ゼミの担当教員やゼミ生と交流を通じ人間的な成長を促すような新たな発見や知的啓発を得ることもゼミの醍醐味です。

益満ゼミでは、「ゼミ生が一致団結し、秋田県内の企業や地方自治体がさらに元気になるよう真剣に活動する!」をモットーに研究を行っています。

ゼミナールの内容

・地方自治体のシティプロモーション

シティプロモーションとは、「地方自治体の魅力を広く情報発信することで、知名度や認知度の向上を目指す活動」です。これにより交流・定住人口の増加等の効果が期待されています。これまで、益満ゼミは宮城県登米市のシティプロモーションサポーター(No.35)として登米市の良さをSNS等で広く情報発信している他、地元の資源を活用した商品開発を行ってきました。

 

・オープンデータを活用した地方自治体のIT戦略

オープンデータとは、国や地方自治体が保有する人口、所得、福祉、防災などの情報をコンピュータが判読可能なデータ形式にして公開することにより、誰もが自由にデータを加工・利用して、新たなサービスや商品開発などに活用できるようにすることです。ゼミでは、石巻市ICT総合推進室と協力し、オープンデータを活用して市民がもっともっと幸せに暮らせるように、自分の住んでいる街の強みや弱点を可視化し、データ分析を通じて、街の改善案を提案してきました。新たな発見や驚きが満載です。

 

・Pepperを活用した震災伝承活動

多くの外国人観光客や要人が東日本大震災の最大の被災地石巻市へ視察に来るようになりました。しかし、震災当時の説明はほとんどが日本語によるもので、外国人の方々にはほとんど理解されずに風景だけ見て石巻を後にする場面を何度も見ました。そこで、日本語の他、英語と中国語による字幕で震災前後の映像を制作し、ソフトバンク株式会社から貸与されたPepperを活用して震災前後の石巻の様子を多言語で説明する準備を鋭意進めております。

 

・3Dプリンターを活用したものづくり

3Dプリンターは、ものづくりの考え方を変え、ビジネスに変革をもたらすツールと言われ、医療、工業、教育など幅広い分野で活用されています。これまでゼミナールでは、東日本大震災の被災者の“心の復興”を願い、壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市沿岸部や福島県新地町沿岸部の復元立体模型を文科省をはじめ、多くの企業や財団からの寄付により制作してきました。現在、宮城県石巻市沿岸部の復元立体模型は震災伝承館「南浜つなぐ館」に、福島県新地町沿岸部の復元立体模型は新地町役場に展示中です。今後は、ゼミ生とともに新商品の開発を企業とタイアップしながら進めて行きたいと考えています。