オープンデータとは

国や地方自治体が保有する人口、所得、福祉、防災などの情報をコンピュータが判読可能なデータ形式にして公開することにより、誰もが自由にデータを加工・利用して、新たなサービスや商品開発などに活用できるようにすることです。オープンデータを活用することにより、市民生活の利便性の向上、産業の活性化、行政コストの削減など、様々な効果が期待できます。

研究成果

①網地島ポータルサイトの構築

石巻市網地島に関する情報が極端に乏しく、震災後の観光客離れを加速する一要因となっています。国内外の旅行者へ事前に網地島の有用な情報を発信することは観光客を取り込む上で大変意義のあることです。そこでゼミ生とともに石巻市が提供するオープンデータを活用し、さらに現地での情報を加えた網地島の観光情報ポータルサイトを構築しました。網地島のあらゆる情報にアクセスするための入口として機能することにより、そこで暮らす人々の生活の利便性の向上、産業の活性化、ボランティア活動やNPO活動の活性化、医療や福祉サービスの向上、行政コストの削減など、様々な効果が期待できます。

研究成果:網地島ポータルサイトhttps://ritou-miyagi.jp/

②石巻市における交通事故発生情報の可視化

東日本大震災後、石巻市内の交通状況は一変しています。復興需要による交通量の増加、道路復旧の遅れや交通混雑が地域住民の交通事故に遭遇する危険性が格段に増えています。そこで、宮城県警が提供する交通事故情報(オープンデータ)を活用し、石巻市内の交通事故情報を収集し、分析、可視化することによって、これまで明示されていなかった石巻市内の危険個所の特徴が詳細に明らかとなりました。市民のみなさんの交通事故防止対策に活用頂ければ幸いです。

研究成果:オープンデータ活用による交通事故発生情報の可視化

③石巻市における犯罪発生情報の分析

東日本大震災後、石巻市内の治安は一変しています。沿岸部の被災地では空き家に放火したり、空き巣の被害が出ています。また、新しい街ができたことで、そこに住む人たちを狙った新たな犯罪も発生しています。そこで石巻警察署から提供頂いた平成20年から平成26年までの犯罪発生情報を収集し、分析しました。ここでの犯罪発生情報とは、①車上狙い、②自動車盗、②オートバイ盗、④自転車盗のことで、それらの情報を収集し、分析することによって、例えば市内のどこの地区で最も車上狙いが多いのか、震災前後では犯罪の発生状況にどのような変化が見られるのか等、これまで明示されていなかった石巻市内の犯罪発生状況や特徴が詳細に明らかになりました。市民のみなさんの防犯対策に活用頂ければ幸いです。

研究成果:オープンデータ活用による犯罪発生情報の可視化

④ゼミ生によるオープンデータ活用事例(入力作業中のシステムも有り)

  • 石巻市内の病院マップ

  • 石巻市内のAEDマップ

  • 石巻市内の宿泊施設マップ

  • 石巻市内の避難所マップ

  • 石巻市内の魚釣りマップ

  • 石巻市内の証明写真撮影所マップ