4人/68億万人

今日はダラスに来てから初めて日本人の方々と日本食のランチをご一緒しました。国外での出会いは本当に貴重です。場所は大学に近いINO(猪野)JAPANESE BISTROです。メンバーは、写真右から、日米協会理事で元テキサスインスツルメンツ社フェロー、そして今春からUTDの教授になられた七条恒さん。真ん中が、渡米直後の右も左もわからない中で、私のダラスでの生活基盤を整えてくださったCOMMU LLC代表の廉子・谷Tomlinsonさん。そして、私の隣が、現テキサスインスツルメンツ社CMOS2のSenior Member of Technical Staffで同郷秋田は鹿角市出身の藤井一郎さんです。日本に居ては到底出会えなかった方々です。皆さん学歴も高く、国際派で、みての通り立派な肩書を持つ方々ですので、さぞかしお堅い話になるのではと恐怖さえ感じましたが、それに反して御三方の漫才トークに終始笑いっぱなしでした。私はこれまで大学の学食か研究室で新聞や雑誌を片手に、時には学生の恋愛話や授業の愚痴を聞きながら、愛妻弁当を黙々と食べることが多かったような気がします。目上の研究者や会社の役員の方々とは失礼の無いように静かな空気の中で気を使いながら食べていましたから、今回のランチはまさにカルチャーショックでした。“昼食”ではなく、まさに“ランチ”なのです。故郷のこと、紅白歌合戦のこと、アメリカの大学の制度のこと、今日本で流行っているアイドルのこと、テニスのこと、日本とアメリカの会社の違い、文化の違い、お互いの情報を交換し合いました。ダラスでの生活もまもなく5カ月が過ぎようとしていますが、まだまだ不慣れな地のために神経を尖らせた生活をしてきましたので、今日のランチは本当に癒されました。私の学生時代の先生が言った言葉を思い出します。「本当に出来た人とは、高い身分にも関わらず、腰が低くて、面白い人なんだよ」と。