帰国前のインタビュー調査
先週からアメリカ滞在最後のインタビュー調査をしています。今回協力して頂いたのは、テキサスインスツルメンツ社開発部門の上級技師である藤井一郎さん。Kazy’s Gourmetの社長で誰もが知っているダラス流通業界のドンKazy Kurokawaさん(写真)。そして、米国住商情報システム前社長の安藤悟さんです。御三方は私の研究と深く関係のある方々です。調査結果は詳しく話せませんが、藤井さんからは半導体業界の栄枯盛衰や日本とアメリカの企業構造の違いなどについてお話頂きました。またKazyさんからは水産物流通におけるHACCAPの役割や食品事故に対する企業体制などについてお話頂きました。最後に安藤さんからは、ERPの導入方法論やクラウドコンピューティング、さらには前社長としての立場からいかに外国人の意思の疎通を図るべきかを教えて頂きました。御三方はまさにグローバルで戦っている企業の方々で、スケールの違いにただただ驚かされました。(8/24/10) *帰国後間もない、2010年9月7日(ダラス現地時間)。Kazy Kurokawa氏(写真)が永眠されたとの突然の訃報を受けました。ぽっかり心に穴が開いた気分です。二人でほぼ毎回試合後に晩御飯を食べに行って他愛も無い話でゲラゲラ大笑いしたこと。「日本の学生にもっと野心を植え付けないと日本は崩壊してしまう。大学の先生にはその責任がある」と叱咤激励されたこと。インタビュー調査の帰りに「子供達に食べさせて」とダラスで貴重な1ポンドものマグロをくれたこと。「日本が嫌いになってダラスに来たんだよ」と言いながら誰よりも日本を愛してたこと。「次会えるのは来年のボストンのシーフードショーだね」と約束したはずが不可能になってしまいました。残念でなりません。Kazyさんとの思い出はしっかりと心に刻んでおきます。ご指導どうもありがとうございました。