住民の生活に密着している図書館
私が住んでいるPlano市は全米屈指の教育の街として有名です。アパート周辺にはPlano HighやPlano West Senior Highなどハイレベルな高校の他、レクレーションセンターや多くの図書館があるなど、教育施設が十分に整っています。石巻市と大した変りの無い人口20万弱のこの街に実に6つもの大きな市立図書館があるのです。図書館は単に本やDVDを借りる場でなく、選挙投票の場であり、地域の情報発信基地であり、スキルアップの場であり、職を探す場であり、幼児教育の場でもあります。日本の図書館とは異なり市民にかなり密接なのです。例えば、こちらの学校はすでに夏休みに入りサマースクールが盛んですが、図書館でも夏休み用に様々なプログラムを用意しています。私の子供たちは現地のプレスクールの登校日以外は妻と一緒に図書館で過ごしています。幼児教育のプログラムが実に多彩で、図書館司書やボランティアの女性が本の読み聞かせをしたり、一緒に踊ったり、時にはマジックショーや人形劇、映画上映、ゲーム大会の他、なんと消防署の見学会や大学の教授を呼んでヘビの展覧会を開いたりと大人も一緒に楽しめるプログラムなのです。毎回30人ぐらいの子供たちが集まります。「ここは本当に図書館か?」と疑ってしまうほどです。私も何度か参加しましたが、小さい頃からこういった様々な体験ができることは本当に貴重で、子供たちが羨ましく思いました。