テキサス州運転免許試験

妻がテキサス州の運転免許試験を受けるために1月14、15日にプラノのDepartment of Public Safety(DPS)に行ってきました。もちろん家族総出です。私は昨年の渡米直後にテキサス州の免許を取得しましたので、実に4か月ぶりにDPSに来たことになります。光陰矢の如しです。相変わらずの混雑ぶりで、長蛇の列に家族で並びました。J2ビザホールダーである妻は、残念ながらSocial Security OfficeでSocial Security Number (SSN)を発行してもらえないため、代りにDPSの葉書大ほどの用紙(何という書類かは忘れました)に必要事項を記入し提出しました。様々なサイトで「SSNが取得できない場合は、代わりにITIN(IRS Individual Taxpayer Identification Number)を取得して出す必要がある」などと書かれていますがその必要はありませんでした。記入内容で驚いたことは、交通事故で死亡した場合、臓器をドナーに提供するか否かの意思表示を明確にしないといけないことです。さらには、臓器を提供すると答えた場合、どの臓器を提供するのかも記入する必要がありました。明文化の国ならではの手続きです。「そんなことは考えたくもない」では駄目なのです。また、視力検査と左右親指の指紋を取り、事務手続きが終わった後、事務員から「書類に嘘偽りが無いか?」との問いに、右手を挙げて「はい、偽りはありません。」と宣誓することにも驚きました。初日が学科試験(ほとんどの受験生がタッチパネルによる試験)で道路標識や法規、罰則など4択問題を30問中21問クリアして合格です。私が受験した際には、制動距離、駐停車禁止の条件、飲酒運転をした場合の罰金、ヘッドライトの点灯時間帯、道路標識の意味を問う問題などが出題されました。さらに二日目は路上試験で隣に教官を乗せ自分の車で試験を受けます。まず、車の安全点検と車が登録してあるか、テキサス州の基準を満たす強制・任意保険に加入しているかがチェックされ、それをクリアすると縦列駐車、路上試験となります。縦列駐車では前後のポールに当たると即刻アウトです。日本と違うことは、あまりにも慎重になりすぎるとかえって減点になることです。例えば、信号の無い交差点でも自分のレーンにSTOPサインが無ければ止まる必要がないのです。私は年度初めに受験したせいか、予約が多数で「早朝の6時までに並べ」と言われ、太陽もまだ出ていない真っ暗な5時にオフィス前に並びましたが、妻はというと「Anytime OK」とのこと、うらやましい限りでしたが、今となってはいい思い出です。150ページ弱にも及ぶテキストを熟読し、縦列駐車の練習の甲斐あってか、妻も無事合格することができました。妻には早くダラスの道に慣れてほしいと願っています。