日本人小売業者の視察ツアー

私が住んでいるアパートの近くにあるwalmartは他のwalmartと差別化を図っている店舗です。walmartと言えば、世界一の小売店でありながら、店に入ると低所得者向け小売店特有の暗い殺伐とした雰囲気が漂いますが、ここの店舗は違います。なぜなら、ここのwalmartはアップグレード店と名のついた高額所得者層をターゲットにしている店舗なのです。確かに、外装は白と緑を基調とした爽やかなイメージですし、店内も他店と違いオーガニックや高級なワインが綺麗に陳列されています。私はこの店舗の近くのアパートに住んでいますが、確かに目の前にあるWillow Bendは高額所得者が住む地区です。私は残念ながら高額所得者ではありませんが、この地区には年収数十億円も稼ぐハリウッドスターやスポーツ選手のセカンドハウス、サードハウスが連なっています。数台の高級車を所有し、テニスコートやマーライオンのような噴水も見かけます。こちらの金持ちは日本人の考える金持ちの度合いをはるかに超えています。日本で見かけるブランドに身を包んだエセセレブではなく、使っても使ってもお金の減らない本当のセレブがここには沢山暮らしているのです。写真は、日本人を乗せた観光バスがこのアップグレード店の前に止まっている様子です。ダラスは観光地ではありませんが、時々スーパーにこのような観光バスが止まっています。それは日本の小売業者がWalmartの他、Tom ThumbやKrogerなどの小売店を回って現場視察を行っているのです。ビジネスの街ならではの光景です。家電コーナーの大型テレビで上映していたアメリカでも人気のドラゴンボールZ改を見て、「おっ!ドラゴンボールやん!!」という威勢のいい大阪弁に5歳の息子がふいて笑っていました。